はじめに
「バイセクシュアル」かもしれないという可能性を確かめるために、「レズビアン」の人々と会うようになって思ったことを書いています。 このエピソードはかなり昔のことですので、現在からすると古い情報かもしれません。
レズビアンのオフ会の参加を決めた理由
20代前半。
私は迷走していました。恋愛をしてもしっくりこない、ドキドキもしない、性欲も満たされない。刺激を求めていた私はどんどん深みに入り、出会い系を使いまくるようになって、さらに飽きてしまう、虚しくなるの繰り返し。何も楽しくないと自分にも自信がなくなってきますよね。
そんな時、私のことを好きになってくれた台湾の女の子がいました。すごく可愛くて、レズビアンであることは丸わかりでした。そこで知らない世界に足を踏み入れることになったのでした。
ビアンのオフ会
現在ではSNSなどの発達で、出会いの場は本当に多いですが、私が学生の頃はまだ広まるずっとずっと前。できることと言ったら、もっぱら掲示板のあるHPに入って、匿名同士で情報を集めること。運が良いとオフ会の情報を得ることができます。
毎晩同じ時間にいるメンバーが決まってくると仲良くなれたりしました。
オフ会の待ち合わせまで
当日。。。場所は新宿東口。
かなりの人混みで、一人参加の私はその中でどうしたらその集団を見つけられるのか本当にドキドキ。看板や旗があるわけでもなく、どう確かめたらいいの? もし違ったら?(笑)
でもね、なぜか分かってしまった。空気で。。。そしてその空気のもと、どんどん集まってくる。
皆さん大体「あー」「おっす」みたいな知り合いっぽい挨拶をしていましたので、 顔見知りなのかなと思いました。また2人とか3人のグループでの参加もあって、友達が友達を呼ぶみたいな感じも。
新入りの私は上から下まで、爪先までジロジロ見られていた。。。笑
自己紹介
場所は歌舞伎町の居酒屋。30人くらいだったかな。。くじ引きで席が決められて順番に自己紹介がまわる。
でね。ここで初心者の私は洗礼を受けました。要は、名前(ニックネーム)の他に「タチ」か「ネコ」かを言うように求められる。いわゆる「攻め」か「受け」かのポジションが重視されるようでした。未経験の私はよく分からなかったのですが、(流れ的に受けにも攻めにもなるんだし・・・)でも、近い人が私を見て、「ネコだよね」って言ってきました。「爪をみれば分かるよ」って。なるほど。確かに・・・長いわ。「受け」?だわ。笑
ただ。。。他の人。。。「タチ」の人ばっか !?ということは言うまでもなく、「ネコ」で、新入りはモテました。最後のインプレッションカードは7枚くらい頂きました。ただでさえ狭い世界っぽかったので、なんのしがらみもない人材は貴重。当時は。 今はどうなんだろうか。。。
ちなみにですが、私も気になる人がいたので、カードを出しましたが、1次会でその人からのカードがもらえなかったんです。二次会(オネエバー)でもいい感じだったのに、カードがもらえなかったことをずっと気にしていたので、踏み切れなかった。かなり経った後日、「もらったカードに間違えて紛れ込んでいました」って人からメールをもらって。まさにあのとき気になっていた人から私へのカード。。。両思いだったじゃん!!当日教えてよ!!
当日わかっていたら、私の人生展開は違っていたかも笑
ビアンの会に参加して考えたこと、学んだこと
すごく興味がある領域だし、まだ興味があります。
でも最初のイメージがあまりよくなくて続きませんでした。それは・・
男性といるみたいだった
「男」っぽいというか、「男」はこう、「女」はこう、みたいに接してくる人がいて、性別を超えたかった私には疑問。ここでも「男」か「女」かの境界が存在するのかと。確かに私は「女」だけど、「男」らしい女性に魅力を感じられなかったな。「君の味噌汁がのみたい」とどこかで聞いたことがあるセリフには、ドン引きしてしまった。
タチかネコかにこだわられると困る
最初から決めなくても、「タチ」にも「ネコ」にもなれる「リバ(リバーシブルと言うらしい)」のままでいいんじゃないかと。相手次第、気分次第で変わるものだと考えている私は本気度が足りない”にわかビアン”・・。
多分、1人のパートナーとずっと一緒にいたら定着してくるのかもしれませんが、経験の浅い私には断言ができない。個人的に、バイセクシュアルの人は「リバ」が多いように勝手に推測しています。
初対面でポジションの確認って・・・ノーマルの世界でもしないかも・・・
一緒にいて楽しいかで決めたい
やっぱり思ったのが、 「気が合うか合わないで、恋愛に発展するかしないかが決まる!」に結局尽きる。楽しくない人とはそれ以上いたくないし、男でも女でも一緒。「レズビアン」だから好きとか、「女」だから好きとかではなくて、やっぱり惹かれる人間かどうか。
男か女か、レズ、ゲイ、バイ、などのフィルターをなくして、純粋に人を好きになろうと決めた私でした。
まとめ
というわけで、ウブな体験記でした。
今回、好きな女性ができた私ですが、両思いと知らずに連絡先を聞いていませんでした。
またあの一晩で1番目を奪われたのが、早朝に二丁目のバーから出てくるゲイカップルの神々しさでしたね。今でも忘れられない。結局のところ、男好きか、腐女子か。